①車検を受けるなら、認証工場か指定工場のどちらかを選択する必要がある!
②指定工場のほうが、車検が短期間で終了する!
車を使用していくうえで、車検は欠かせないですよね。日本ではすべての車に車検が義務付けられており、車検に合格していない車や車検切れになった車は、公道を走行できないと法律で定められています。
車検を受ける際は、法律で定められた点検や整備を受けなくてはなりません。一般的には、車検を行っている整備工場、ガソリンスタンド、ディーラーなどに依頼します。
車検を行う整備工場は、「指定工場」と「認証工場」の2種類に分けられるのですが、どのような違いがあるのでしょうか。
認証工場とは、車両の分解や点検、整備が行える工場のことを指します。
しかし、車検の検査ラインを持っていないため、点検・整備が終了した時点で車検場へ車を持っていく必要があります。
つまり、万が一車検に通らなかった場合、工場へ車を移動させ再整備をしたのち、改めて車検場へ持って行くこととなります。
そのため、認証工場に車検を依頼する場合は少々時間がかかることが想定されます。
ただし、検査ラインがないからといって、技術力が劣るという訳ではありません。国の一定基準をしっかりとクリアしている工場であり、腕の確かな整備士がいる工場も多いです。
指定工場とは、認証工場の中でも検査のできる設備と検査員を設けている工場です。
つまり、車検場へ行かずとも、同じレベルの車検の検査ラインを有しているということです。
ディーラーや街中の多くの自動車整備会社が、この指定工場に該当します。
当社FIXMAN札幌も指定工場の資格を持っている工場です。
指定工場は「民間車検場」とも呼ばれ、1日車検など、短時間で車検を終了できる点が特徴です。
また、指定工場に認定されるための基準は厳しく、設備の充実度や高度な技術面で認められなければなりません。
スピーディーな対応や安心感のある車検を求める方には、指定工場での車検がよりおすすめです。
さらに、指定工場は土日・祝日でも車検が受けられるというメリットもあります。
忙しくて平日に時間が取れない、週末に車検を取らないと車検が切れてしまうというケースでも安心して依頼できます。
認証工場の場合、車検費用は安めに設定される傾向にあるようです。
自社に検査ラインがない分、時間がかかります。規模が小さい工場も多く、検査にかかる設備や人員の費用を削減している分だけ費用の軽減が可能です。
また、認証工場は指定工場に比べて小規模な個人経営の工場が多いですが、経験豊富な整備士が在籍していれば整備の質も期待できます。
認証工場は、自社に検査ラインがない分、最低でも2~3日の日数を要する場合が多いです。
そのため、スムーズに車検を受けたいという方には不向きかもしれません。
また、個人経営の工場特有のデメリットにはなるかもしれませんが、工場ごとに整備の質にバラつきが出てしまいます。
指定工場のように一定以上の技術力が担保されているわけではないため、認証工場を選ぶ際は慎重に検討しましょう。
指定工場の場合、車検に時間がかからないメリットがあります。
自社に検査ラインがあるため、点検整備から検査まで、ワンストップで行える強みがあります。
また、指定工場は、土日や祝日でも車検を受け付けてくれることも特徴です。忙しくて平日に時間が取れない、週末に車検を取らないと車検が切れてしまうというケースでも安心して依頼できます。
純正ではないものに部品を交換するといった改造車の場合は、認定工場のほうが車検に通りやすい傾向があるようです。
車検でチェックされる保安基準の中には規定があいまいなものもあり、そういったグレーゾーンの部分は指定工場では不合格と判断されることが多いです。
指定工場の認可を受けるためには、厳しい条件をクリアしなければなりません。
また、認可を受けてからも認定基準を満たしているかどうかの定期的な調査はもちろん、抜き打ちでの調査が行われることもあります。そのため、常に高いレベルで指定工場としての認可基準を維持する必要があります。
指定工場は万が一整備不良を出してしまった場合のデメリットが大きく、最悪の場合は営業停止処分となります。
こうした高いリスクを背負っているために厳しい基準で車検を実施している分、安心度は高いといえるでしょう。
認証工場と指定工場のどちらが良いのかという点は、一概にはいえません。
どちらの工場にも整備士が在籍していることは同じであり、車検を受けられることは変わりません。
指定工場も認証工場もそれぞれ異なる特徴やメリット・デメリットが存在するため、ご自身の希望に最も合っている方を選ぶことが大切です。
車検をどこに依頼するか、例として以下の判断基準があげられます。
・費用
・時間
・車種
・車の使用頻度
・車の状態
車の使い方や乗り方は人それぞれです。指定工場と認証工場それぞれの特徴やメリット・デメリットをよく理解したうえで、自身のニーズに合った工場を選ぶと良いでしょう。