①トランスファーアクチュエーターが故障すると4WDに切り替わらなくなる!
②4WDに切り替わらないのはパートタイム4WD車に多く起こる不具合!
③トランスファーアクチュエーターの交換で不具合が解消しない場合は、トランスファーのオーバーホールや本体(ASSY)交換が必要!
④オンデマンド式4WDが4WDに切り替わらないのはビスカスカップリングの故障かも!
(引用元:カープレミアサイト 4WDに切り替わらない 原因を解決する方法)
4WDに切り替わらないのは、トランスファーの不具合が原因です。
トランスファーとは、4WD車に備わるパーツで、ドライブシャフトを介して前後に駆動力を分配・伝達する装置です。
4WD車の中でもSUVやクロカン(CCV=クロスカントリーヴィークル)に備わるトランスファーは、トランスミッションの機能を補う副変速機を備えることが多く、勾配率の高い坂や牽引などの大きな駆動力が必要な状況で重要な役割を果たします。
トランスファーには縦置きエンジン用のトランスファーケースと横置きエンジン用のPTU(パワートランスファーユニット)の2種類があります。
前者には入力軸と出力軸が同一直線上に配したセンタースルー式と、出力軸をオフセットさせているオフセットスルー式があり、後者には入力軸を直接ギヤで直角に交差させて出力するタイプと、一段平行軸でオフセットさせてから直交させるタイプがあります。
トランスファーの構造は、前輪と後輪が常に繋がっているフルタイム方式と、通常は前後いずれかの車輪を駆動し、必要に応じてドライバーが手動で4WDを選択するパートタイム式があります。
フルタイム式にはデフによって前後車輪の回転差を吸収するセンターデフ式と、状況に応じて前輪と後輪のトルク配分を電子制御などで自動切り替えを行うオンデマンド式があります。
(引用元:カープレミアサイト 4WDに切り替わらない 原因を解決する方法)
4WDに切り替わらないトラブルは、パートタイム4WD車に発生する不具合です。
一般的なフルタイム4WD車の場合、前後の車輪の回転差を調整するため、ビスカスカップリング式やトルセン式などのセンターデフが組み込まれており、トランスファーが使用されないことからこうした不具合が発生しません。
トランスファーには2WDと4WDを切り替えるトランスファーアクチュエーターが組みこまれており、このパーツが故障すると切り替えができなくなったり、切り替え動作がギクシャクしたりします。
故障診断はレバーを動かして(スイッチを押して)4WDをセレクトし、アクセルを踏まずにゆっくりとクラッチを繋ぎ(AT車の場合はクリープで)、ハンドルを左右のいずれかに切った状態でバックして、タイトロック(タイトターン)現象を起こしてクルマが停止すれば4WDの切り替えが機能しており、そのままバックし続ければ2WD状態のまま切り替わっていないとの判断ができます。
故障したトランスファーはトランスファーアクチュエーターの交換で修理できることがほとんどですが、稀に内部パーツがなんらかの理由で損傷しており、トランスファーのオーバーホール、もしくは本体(ASSY=アッセンブリー:複数のパーツが一式組み上がった状態)交換が必要になることがあります。
その場合は車種によっても異なりますが、部品代と工賃を併せた修理代は30〜50万円ほどかかるようです(トランスファーアクチュエーターの交換の場合は10〜30万円ほどになります)。
オンデマンド式が、4WDに切り替わらない不具合は、ビスカスカップリングの故障が疑われます。
ビスカスカップリングが故障すると「バキバキ」とか「ギィーン」との異音や振動が発生し、そのまま放置しているとミッションやセンターデフ、プロペラシャフトなどにもダメージが及び、4WDに切り替わらなくなる故障を招く恐れがあります。
その場合はビスカスカップリングを新品もしくはリビルド品に本体(ASSY)交換することで修理します。
(引用元:カープレミアサイト 4WDに切り替わらない 原因を解決する方法)
故障したトランスファーはトランスファーアクチュエーターの交換で修理しますが、稀に内部パーツがなんらかの理由で損傷しており、トランスファーのオーバーホール、もしくは本体(ASSY)交換が必要になることがあります。
(引用元:カープレミアサイト トランスファー本体(一式)の故障の症状・原因・修理内容)