法定12ヶ月・24か月点検とは異なり、6ヵ月点検は法定点検ではありません。
6ヶ月点検とは、ディーラーが独自で行う点検です。
購入してから半年が過ぎた段階でトラブルが起きていないか、トラブルの予兆がないかを調べます。
12ヶ月点検・24か月点検をはじめとする法定点検は、道路運送車両法や自動車点検基準といった法律により、受ける時期も項目数も決められています。
一方、6ヶ月点検はディーラーが独自で行うため、点検内容は統一されていません。
例えば、ニッサンは大きく6つのカテゴリーに分けて点検、トヨタとホンダは大きく4つのカテゴリーに分けて点検、スバルは15項目の点検です。
また、6ヶ月点検は自動車のトラブルを未然に防ぐ、車のコンディションを良好に保つことを目的としています。
その点、道路運送車両法で定められた保安基準に適合しているかを確認する車検とは目的も異なっています。
6ヶ月点検を受けておくことでトラブルの予兆をつかみ、事前に回避することが可能です。
新車であれば不具合の修理・交換も保証で対応できることもあるため、早期発見・早期対応を心がけましょう。
また、点検・整備の内容は「定期点検記録簿」に記録されます。
定期的なメンテナンスを行っている車は高く評価されるため、車を売却する際に有利になるでしょう。
6ヶ月点検は、点検項目が少ないため30分~1時間程度で終わります。
とはいえ、車を安全・快適に利用するための重要箇所をしっかりとチェックするため、後々に発生する車の故障リスクを防ぐことができます。
部品の種類にもよりますが、車の部品交換は1年以上、または走行距離1万km以上からが一般的です。
そのため、購入してから半年の6ヶ月点検では、大掛かりな部品交換はを要することはほとんどないといえるでしょう。
ただし、長距離走行または短距離走行が多い、低速走行を繰り返すことが多い、凸凹道を走ることが多い、いわゆる「シビアコンディション」に当たる車は、一般的な車よりも部品交換の可能性が高くなるため、念頭に置いておきましょう。
日常点検は、エンジンのかかり具合やランプ類の点灯可否、オイル類の量などの確認を自分自身で行う点検です。
日常点検は1ヶ月ごとに行うことが推奨されていますが、目安ほどできていない場合は6ヶ月点検に出すことをおすすめします。
日常点検を定期的に行い、異常が見られない場合は12ヶ月点検まで待っても問題はないですが、日常点検だけでは確認できない箇所もあります。
そのため、プロによる確認・点検を行うことでより安心してお車にお乗りいただけるようになるでしょう。
長距離走行が多い方は、6ヶ月点検に出すことをおすすめします。
車の部品は走行距離によっても劣化・消耗するため、場合によっては部品交換が必要になるかもしれません。
また、部品交換の必要性はプロでないと見極められないため、走行中のトラブルを防ぐためにも点検を受けておいたほうがより安心できるでしょう。
エンジンオイルは、走行距離3,000km~5,000kmほどで交換するのが適切だとされています。
エンジンオイルには、エンジンの内部をきれいに保つ役割があり、さまざまな部品にさびが付着するのを防ぎます。
新車の場合、エンジンオイルを適切な時期に交換しなくても弊害がすぐに出る可能性は低いです。
しかし、エンジンオイルを交換せずに乗り続けると燃費の悪化やエンジン不調が生じるなどの問題が発生するリスクが高まります。
万が一、エンジンが故障した場合、オイル交換以上の費用が必要になってしまいます。
コスト面で考えても、エンジンオイルは適切なタイミングで交換するのが良いでしょう。