車のユーザーには、道路運送車両法に従って点検を実施することが義務付けられています。
この点検ことを、法定点検といいます。
法定12ヶ月点検は、法定点検の1つであるため、義務付けられている点検に該当するのです。
自家用車の場合、義務付けられている点検は法定12ヶ月点検と法定24ヶ月点検があります。
車検と法定12ヶ月点検では、点検の目的が異なります。
◎車検
車が保安基準に適合しているか確かめるための検査。
あくまでも、車の安全性や環境性能が保安基準に適合しているかを確認するものです。
そのため、車検の有効期間が2年間にわたったとしても、その間の安全性を保証するためのものではありません。
◎法定12ヶ月点検
車が安全に走れる状態にあるかどうかをチェックするための検査。
主に安全性と快適性を重視した点検で、エンジンルームや足まわり、ブレーキペダルなどが点検対象です。
新車を購入した場合、1年目と2年目に法定12ヶ月点検、3年目に車検と合わせて24ヶ月点検を受けるスケジュールです。
>>>6ヶ月点検についての記事はこちら
12ヶ月点検を行わなくても罰則はありません。
しかし、法律で定められている1年ごとの定期点検整備は車のユーザーの義務とされています。
自分だけでなく、同乗者や周囲のことを考えると、定期点検はトラブルや事故予防、リスクを減らすために重要な点検です。
①車のトラブル防止
法定点検は、安全かつ快適に走行できる状態であるかをチェックするという目的があります。
走行するうえで重要な部分をしっかりとチェックするため、大きなトラブルを防止することができます。
また、車の現状を的確に把握することができます。
すぐに直さなければならない箇所があるか、次回の車検時に修理が発生する可能性があるのか等を知ることができます。
②トラブルの際、運転者の責任が軽くなりやすい
点検項目である部位の故障や不具合が原因で事故が発生した場合、運転者の法的な責任が軽くなりやすい傾向にあります。
③査定価格が上がりやすくなることも
定期的にメンテナンスしている事実を「点検整備記録簿」に記載していれば、自動車を下取りや買取に出す際、査定価格が上がりやすくなる傾向があります。
12ヶ月点検を行うのは、前回の点検日から12ヶ月以内です。
新車を購入した場合は、翌年から12ヶ月点検が必要となります。
プロに点検を依頼した場合、「点検整備記録簿」に点検内容が記録され、さらに「点検整備済ステッカー(ダイヤルステッカー)」がもらえます。
次回の点検日は、点検整備済ステッカーに表示された数字、もしくは点検整備記録簿に記載のある点検年月日で確認ができます。
*点検ステッカーの中央部分の数字が次回実施すべき年、外側の数字が実施月です。
法定点検は、この日までに必ず受けなければならないという縛りはないものの、点検ステッカーに記載されている月に受けるのがおすすめです。
FIXMANでは法定点検も実施しております。
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12ヶ月点検は、27項目の点検箇所をチェックします。
主な点検内容は以下の項目です。
◎エンジンルーム
・ベルトの緩みや損傷
・冷却水の漏れ など
◎室内点検
・ブレーキペダル、パーキングブレーキの効き
・電子制御装置 など
◎足まわりの点検
・ブレーキパットの摩耗
・タイヤの溝、摩耗 など
◎下まわりの点検
・エンジンオイル漏れ
・ドライブシャフト連結部
・マフラー取付け部の緩みや損傷 など
12ヶ月点検は、10,000~20,000円台で行われることが多いです。
依頼する業者や車種、車の状態で料金は変動があります。また、整備点検に加え、オイル交換などの追加作業を行う必要があれば別途費用が加算されます。